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時代の波に飲み込まれる人々
タイに居住している少数民族は差別と排斥の被害に遭っています。
下記はこういった人々の直面する差別の詳細や、結果として生まれる搾取についての詳細です。
観光に利用される山岳民族
少数民族に対して国籍を与えないのは、基本的人権の否定であるだけでなく、文化・伝統の搾取にも
つながります。
タイ政府は何千もの少数民族に国籍を与えるのを拒否している一方で、彼らを観光資源として利用
することには引け目を感じていないようです。
北部の山岳民族の村を訪れるトレッキングは、タイ政府も勧めています。
山岳民族は、観光パンフレットを色とりどりの民族衣装や民族工芸品で賑わせます。
伝統的にアカ族の狩猟に使われていた銃も軍隊によって没収され、今では都会で観光客用に売られているのが見られます。(利益はアカ族に還元されません。)
安い労働力
タイは安い労働力として、少数民族を利用しています。
国籍を持たない少数民族はタイ国民でなく、外国人がタイで働くのと同じように労働許可
(ワークパーミット)を取得しなければなりません。
労働許可を持たない人が働くこと自体が合法ではないので、最低賃金や労働法に左右されません。
言語
多くの少数民族はタイの国語であるタイ語が十分に喋れないため、仕事を見つけるのにも
一苦労です。
何世代にも渡ってタイ語を話さずにタイ国内にある村に住むことができていたとしても、
仕事のために村外に出かけることの不可欠な現在ではそうはいきません。
しかし、こういった人々への教育が不十分なので学校できちんとタイ語を習った経験のある大人が少ないのは現状です。
現在、学校に通う子どもの多くが、民族の言葉しか話せない両親のための仲立ちになっています。
こういった子どもは、大黒柱である親の通訳をするため、小さい頃から親の仕事探しについて
行きます。
多方面で過度の重圧がかかり、早い段階で教育を断念するために、ますます貧困から抜け出せなくなってしまっているのです。
逮捕の危険性
2004年にチェンマイ県パンデン村で行われたアジア人権委員会の調査によると、同年に48人が
森林保護地区侵入の罪で捕まっています。この村から逮捕者が出るのは今回で三回目です。
その近隣の農場、保養地、ゴルフコース、他の会社の所有者は村人以上に侵入が著しいのにも
関わらず、彼らがこういった罪で逮捕されることはありません。
土地移転
多くの山岳民族は、長年住んだ山岳地帯から、政府の管理の届く低地に移住することが推奨
(時には強制)されています。
一度移住すると、彼らは自分の住む土地や働く土地を所有する権利を認められません。
その代わりに、彼らは低賃金で雇われ、要するに政府の利益のために働くのです。
政府に農作物の種類や価格を決められるのは普通だ、と村人は語ります。
しかし、いざ作物を売る段階になると以前伝えられていた価格より遥かに下回る価格を
突きつけられます。
王室プロジェクト
ロイヤルプロジェクトは北部の山岳民族の生活状況を改善するための国ぐるみの取り組みです。
しかし、村人たちによると、最近では政府が村の所在地や物資、耕地の入手方法をごまかしている
というのです。
豊富な水があり山岳民族が伝統的な生活をするのに恰好の地域や村は、ロイヤルプロジェクトという名で政府に取り上げられてしまいます。また、政府が有益だと考える土地に住む村人は移住を要求されます。
ここでもまたロイヤルプロジェクトの名が使われ、村人に反発する余地はありません。
ある村がその豊富な水を使用することを認められなかったことがありました。
村人が抗議し、彼は見せしめのために2ヶ月間、刑務所に拘置されました。
国立公園
国際的な森林保護・環境保全の波に乗って、タイ政府はかなりの国土を国立森林として保護しました。
特筆すべきなのは、国立森林に指定された区域が、山岳民族によって何世代にも渡って受け継がれてきた土地だということが多いのです。彼らの居住地をないがしろにし、村人がこの移住に反発できないとわかっていながら、政府は山岳民族から彼らの家と権利を奪っていくのです。
こういった立場の弱い人々は、国籍の有無に関わらず、土地所有件を拒否されるのです。
差別に関する詳しい情報は山岳民族に対する誤解をご覧ください。
北タイのトレッキングについてはこちら。 |